当団の特徴

PWNの特徴~ウィーンの響きを生み出す管・打楽器~

Philharmoniker Wien Nagoya(フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋)は、ウィーン式の管・打楽器を使用して演奏しています。


ウィンナ・オーボエ


ウィンナ・イングリッシュホルン

現在ほぼウィーンでしか使用されないウィンナ・オーボエは、世界的な標準となっているコンセルヴァトワール式のオーボエよりやや小ぶりで、吹き込み口直下が膨らんでいる(現地では「玉葱=ツヴィーベルZwiebel」と呼ばれます)ことが外観上の特徴です。

運指が複雑で演奏も難しいウィンナ・オーボエですが、低音域での弱音の発音を得意とし、ヴィブラートをかけない素朴な音色が独特の世界観を醸し出します。

また、ウィーン様式のイングリッシュ・ホルンは、日本ではおそらくPWNのみが所有する貴重な楽器です。


ウィーン・アカデミー式クラリネット

ウィーン式のクラリネットは「ウィーン・アカデミー式」と呼ばれます。世界で90%以上のシェアを占めるベーム式(フランス式)とは多少運指も異なり、分厚いリードを使用することで太く柔らかい音色が生まれます。

ドイツで好まれるエーラー式に似ていますが、内径など異なる部分があります。


ウィンナ・ホルン


ウィンナ・ワーグナー・テューバ

ウィンナ・ホルンは、一般的に使用されているB♭管のダブルホルンと異なり、1820年ごろにウールマンが発明したウィンナ・ヴァルヴを用いるF管のシングル・ホルンです。

通常のホルンは音を変えるときに回転式ヴァルヴを用いますが、ウィンナ・ホルンは2本の並行ピストンを上下させます。また、マウスピース直下にボーゲンという直径20cm程度の曲管を挟んでいるのが外観上の特徴です。

なお、ワーグナーやブルックナーの一部の曲目に登場するワーグナー・テューバもPWNではウィーン式で揃えています。ベルがやや小ぶりの、ウィーン・フィルが使用している楽器と同じレヒナー製の2種類(B管のテナー・テューバ とF管のバス・テューバ)を用いています。


トランペット

1880年ごろにドイツのドレスデンの楽器製作者ヘッケルが、ロータリー式のヴァルヴを用いたロータリー・トランペットを完成、ドイツ圏のオーケストラを中心に、1920年ごろからはウィーン・フィルでもヘッケルのトランペットを使用してきました。明るく柔らかな音色が木管楽器や弦楽器と溶け込むことで、ウィーン・フィルの伝統的なサウンドが培われました。

PWNでもこのヘッケルの流れを汲む楽器を使用しています。なかでも、元ウィーン・フィルのトランペット奏者ヴァルター・ジンガー(Walter Singer)氏が開発に関わったジンガー・セリエのトランペットは、実際に氏がウィーン・フィルで吹いていた楽器であり貴重なものです。


ウィンナ・テューバ

PWNでは小さな6ヴァルヴ(右手3+左手3)を用いた細管のF管バス・テューバを使用しています。ウィーン・フィルでは1995年にウィーン式 テューバの伝統が一度途絶えましたが、近年ウィーンの若手奏者の間で見直され、再び用いられるようになりました。明るくダイレクトな響きが特徴です。


ウィンナ・ティンパニ

山羊皮のヘッドに鍛造の銅の共鳴体、手回しの音程調整キーなど、一般的なティンパニとは見た目も響きも大きく異なるウィンナ・ティンパニ。ウィーン・フィルの首席ティンパニ奏者として1932年まで在籍した故ハンス・シュネラー(Hans Schnellar・1865-1945)教授が発案したもので、当時の音楽監督マーラーもこのウィンナ・ティンパニを愛したと伝わります。

PWNではウィーン・フィル現首席奏者のアントン・ミッターマイヤー氏が制作したウィンナ・ティンパニを所有、使用。強音での弾けるような締まった響きと、弱音での弦楽器にも溶け込む繊細な響きと、それぞれに特徴があります。


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